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「自分さえよければ」の風潮に抱く危機感

不動産屋が仕掛ける新しいコミュニティ

――スマノバの出店者が納めるのはスペースの利用料だけで、「売り上げの〇%」みたいなマージンはないと聞きました。ぶっちゃけ、リーフクリエーションはそれで儲かるんですか?

貸し出し枠が全部埋まれば何とかやっていけるんですが、埋まるまで少なくとも1年はかかるでしょうし……。まあ他の事業もあるし、この事業は「10年かけて改装費を回収できたらいいかな」くらいに考えています。ハハハ。

それこそ、地域が元気になるという「価値」が出るなら、数字(金銭)には表れなくてもじゅうぶんリターンになるんですよね。

みんなが幸せになれば自分にもいずれ返ってくるかな、と「三方よし」の精神で大らかに構えています。このプロジェクトはある意味、僕にとっての社会貢献かな。

――近江商人スピリットですね。

なんだか最近、「自分だけよければいい」という人が増えているように感じるんですよね。

さっき合楽さんが言っていた挨拶だって、親は子どもに「知らない人に話しかけちゃだめ」と言うじゃないですか。でも本当は、みんなが挨拶をし合うのが一番の防犯になるはず。

いろんな意味でリスクを避けるから「自分だけがよければ」という社会になってしまう。そう教えられた子どもが大人になったら、日本はどうなってしまうんだろう?

大災害が起こったとき、他の国は物資の奪い合いになるのに日本はきちんと並んで助け合って……とその国民性が褒められるじゃないですか。

早くしないと、日本のあの良さがなくなっちゃうんじゃないかという危機感が、僕の中にはいつもあります。

不幸になりたい人なんていないはずで、みんな「幸せになりたい」と思っているんですよ。でも「幸せになりたい」の中に「自分が幸せならいいや」の数が少しずつ増えているような……。

国や社会って、一つ一つのコミュニティの積み重ねだから、小さいところからアクションを起こすしかないと思うんですよね。そして、みんなの幸せを考えることが、自分の幸せにもつながっていく。

僕が話したことに共感してくださったら、「スマノバ」に来てもらえるとありがたいですし、そうでなくても、ちょっと近所の人に声をかけるなど、小さなアクションにつなげてもらえるとうれしいです。

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