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須磨から始めるコミュニティの実験

不動産屋が仕掛ける新しいコミュニティ

――なるほど。キッチンの利用者(出店希望者)は絶賛募集中!なんですよね。どんな人に入居してほしいですか?

いま言ったような、僕の思いに共感してくれる人に来ていただきたいですね。

自分の夢をかなえるために頑張りたいとか、地域のために何かしたいという人。あとは人を大事にできる人、かな。

今まで主婦(夫)で家にいて、一歩踏み出したいけどフルタイムは難しいという人のチャレンジや、子ども食堂なども大歓迎です!

とにかく、来た人から笑顔が広がっていくような場所にしたいなと思って。

もう少し利用者が増えれば、利用者どうしの交流会をしたいと考えています。

Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが入ってくれたとしたら、今月はAさんのお店でご飯を食べる会、来月はBさんのお店で……というふうに。

そしてそこには、地域の商店街のみなさんも招待できたらいいなと。

せっかく須磨の一員になるんですから、「スマノバ」の枠にとどまらず、商店街の困りごとを解決するためのワークショップなど、何か地域のお手伝いができたらいいなと考えています。

――たしかに、近所づきあいって「何もかも筒抜け」みたいなのは嫌ですけど、ちょっと挨拶できて何かあったときに助け合える程度のつながりを求めている人は、多いと思うんですよね。

でも今の時代って、普通に住んでいるだけではそのつながりさえ作りにくいじゃないですか。挨拶するのも勇気がいるというか。そこに、こういうコミュニティを目的にした場が一つできると、地域の温度が上がりそうです。

僕は場を整えることしかできませんが、周りのみなさんが少しずつ手伝ってくれることで、地域はもっと楽しくなるだろうなって。今回の須磨でうまくいったら、垂水や長田など他の場所にも広げられるかもしれません。

そうしたら神戸全体がもっと元気になる。この「スマノバ」プロジェクトは、出店者のみなさんはもちろん、僕たちにとっても“スモールスタート”なんです。

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